いつか、時が満ちる。信じて奇跡を待った30年。

SUIO 1994 JAPANESE AGED SAKE

Back to 1994 in Takayama Gifu
落ち葉が、雪が、飛騨の山に降り積もる。小さな蕾があちこちに眠っている。大地が落ち葉を求めるのは、わずかな温もりの糧とするため。動物たちは、あたたかく心地よい、萌ゆる春を思って無色の冬を耐え忍ぶ。かならずまた、動き出す時が来ると信じて。今よりももっと、豊かな時が来ると信じて。
いつまで、と決めずに蓋を閉ざしたタンク。蔵の片隅でひたすらに“その時”を待った。目に見えない風格を纏い、透明の滴が琥珀色に染まるまで。ひと口で深淵なコクが体中に染みる、そんな味わいになるまで。希望と不安、そして葛藤。この30年、想いを交錯させながら。変わらぬ清流の水音に、奇跡を確信して。蔵人たちは、未来に託した。
人が時代をつくり、時が酒をつくる。今、SUIOの盃をかわそう。

SUIO 1994 JAPANESE AGED SAKE

「SUIO 1994」は2025年で熟成三十年を迎えます。
その年は平田酒造場の創業百五十年という記念すべき大きな節目と重なり、蔵に眠っていた「SUIO」を30年ヴィンテージ酒としてリリースいたします。今回二年後のリリースに先立ち、多くの方にこの奇跡の酒を知っていただこうと、熟成28年、29年と二回に分けて特別にプレリリースさせていただきます。ぜひこの機会にSUIOを味わっていただけたらと思います。

TASTE

SUIOは、地元岐阜産の酒米「ひだほまれ」で仕上げた酒を、薄暗い蔵の奥に並ぶホーロー製のタンクに注がれ熟成した酒です。光や空気を遮断して熟成された酒は、透明色からはちみつ色、そして今現在は美しい琥珀色をまとっています。香りは、日本酒らしいアルコール臭はほとんど感じず、ブランデーに似た甘い香り。味は、口の中でじわっと広がる丸みのある甘みが特徴でとてもまろやか。一口含むだけで口いっぱいに幸せが広がります。

DESIGN

ボトルデザイン(写真左側)

デザインのテーマは「不完全の完全」。熟成される酒は、歳を重ねて成長します。終わりのない熟成の旅は、完成のない旅。そんな想いを込めて、ラベルには再生や繰り返し成長する意の「三角」と、不完全な完全を表す「一辺欠いた円」を象徴的なモチーフに、封シールは結界を表す「紙垂(しで)」(伊勢神宮で使われる形)をモチーフとしました。

パッケージデザイン(写真右側)

ボトルの箱には、筒型の紙管を採用しました。蓋部表面には正面中心から同心円状に年輪をイメージしたエンボスを施しており、酒の熟成期間(30年で完成させるため、30本の年輪ライン)を表現しています。また、紙管上下には飛騨のヒノキの端材を再利用した木製のキャップで装飾し、環境面にも配慮しています。

AWARD

インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)

1984年に設立された世界的に最も権威あるブラインドテイスティング審査会の一つです。SAKE部門は2007年に設立されて以来飛躍的に成長し、日本国外で行われる日本酒審査会としては最大かつ最も影響力のあるイベントになっています。2014年、SUIOは日本酒部門で優勝。725銘柄の中からの最高賞をいただきました。

SPECIFICATION
原材料名
米(国産)・米こうじ(国産)・醸造アルコール
アルコール分
18度以上19度未満
内容量
720ml
製造者
株式会社平田酒造場
岐阜県高山市上三之町43番地
製造年月
1994年
パッケージ寸法
(ボトル)H315mm×W90mm
 素材:紙(ラベル、封シール)
(箱)H337mm×W97mm
 素材:紙(紙管)、ヒノキ(装飾キャップ)
CONTACT

株式会社平田酒造場

TEL0577−32−0352

10:00~17:00(月曜~土曜)
10:00~15:30(日曜)

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